自家中毒

たわごと置場。感想及び記録

花バウ・POR ぶっささりポイント

花組「PRINCE OF ROSES -王冠に導かれし男-」


初回放送に向けてテンション上がりすぎたので、リチャード三世オタな自分がぶっ刺さった、作中での優波くんリチャードのポイント列挙しときます。
※ネタバレがっつりしてます

 

 

 

オッドアイ+左右非対称メイク
たぶん、リチャード三世といえば、な歪さの表現の一つなんじゃなかろうか。
美しく歪さ表現してくれるの、めっちゃ宝塚! 最高。
一目見ただけで明らかな異形感・異質感も意図されてるんだろうか。
立ち方はちょい傾ぎ気味、歩き方も変則的にしている気がする。初見時、細かい作り込みに感動したよね。

・指輪じゃらじゃら+手先での表現を敢えて豊かにしてある
常に何かに苛立っている感じや傲慢な感じがもうめっちゃリチャード。

・三度目の正直ピンスポ
テンションだだ上がりシーン。

・からの、悪役ソング熱唱
ノリノリな野心家悪役からしか摂取できない栄養素がある。

・「でももしも誰も従わなかったら……?」
な、涙が……!!(収録対象の千秋楽の時は流れていなかった気もする)
悲哀。悲痛。悲壮。

・タッグ組めたら最強そうな、気丈で賢くて美しい妻
でも永遠にタッグ組めなさそうな夫婦の関係性。
だって膝枕をねだれるのは夢(?)の中でだけ……

・忠実ケイツビー
リチャード、君ホントそういうとこだよ?って言いたくなる、終盤におけるケイツビーへの態度よ。
峰果とわくんのケイツビーもめっちゃいい。

・一騎打ちの時、ちゃんと強い
一人でめっちゃ頑張る。
地面の土を拾って顔に投げつけるっている典型的ムーブかましてくるのも最高。
みっともなく勝ちにこだわってこそですよ!

・フィナーレ
え、金髪メッシュなんですか。この公演用にその髪型にされたってことなんですよね。
解釈一致ですありがとうございます。

・デュエダンに漂う物語性
ちょい役を引き摺りつつ踊るのがめっちゃ良い。キレキレだしキラキラしておる……
群舞ではりりかさんとアダルティかつちょい腹の探り合いな感じ。兄嫁~
Wデュエダンでは美羽 愛ちゃんと本編では見られないラブい感じ。夫婦~

・カーテンコール時の笑顔
リチャード様、にこにこしてるうううう

・まとめ
ヘンリー7世を主役に据えた薔薇戦争の物語ということで。
主人公ヘンリーが
【善/白/勝者/ヒーロー/人望あり/誠実/正攻法】
という属性で描かれるので、必然的にリチャードは
【悪/黒/敗者/敵/孤独/不信/謀略】
という役割での配置になるわけですが、それをばっちりがっつり体現されてるんですよね~~
じゃないとヘンリーをちゃんとヒーローにできないもんね。
かつ、ただの薄っぺらな「やっつけられるべき悪者」にもなってない。
まじでこの作品におけるリチャード三世像として、百点満点中一億点叩き出してる。

ヘンリーが周囲からの期待に応えるために王座を目指す(自分からはあんまり動かない系主人公)のに対して、
リチャードは『自分のため』に王座も目指すし、戦いに赴きもする。
そういうキャラ造形の時点で、リチャードが個人的好みすぎました。
マジありがとうございます。